アーティスト症候群

2011年発売。

著者の大野さんもかつては「アーティスト」だったそうだ。タイトルに芸能人と入っているが、芸能人のアート活動についてかなりのページ数を割いている。いかんせん、その芸能人のアートに関して著者の主張は分かったが、ただの感想文が書き連ねてあるのみで取材はしてないで書いてるだろうという印象を受けた。誹謗に近いものがあるのでは…とすら思えて読むことが辛くなった。現代アートの流れをつかむには良いかもしれない。しかし、それが目的なら他の本を人には薦めるだろう。良い点を挙げるとすれば、こんな見方もあるのかでも生きづらそうだなと思いたい時に読むのが最良なのかもしれない。