性犯罪被害とたたかうということ 小林美佳
著者には性被害者から度々相談のメールが来るとのことだった。その中には女性のみならず、男性の被害者も含まれている。そうだよな、男性に対する強姦を始めとした性被害もあるんだよなと認識。想像力の足りない自分を恥じる。
被害者の方の心情を察すると、当然心が痛くなるわけだが、やはり経験された人にしかその痛みは分からないのだろうと、女性プロデューサーとの下りを読んでいて感じられた。自分は一生加害者にならない自信はあるけれど、知らず知らずに誰かを傷つけていそうでそれが怖い。
トラオ 徳田虎雄 不随の病院王 (小学館文庫)
マジでこんな人が実在するのかよと思わせる、徳田虎雄の物語。
あまりにもパワフルで、自分の人生には一切参考にならない。
この本のおかげで、ALSという病気の存在を知った。洋画の「ジョニーは戦争へ行った」を思い出したのは私だけではなかろう。
手段を選ばず目標へと突き進んでいくその強引なスタンスには感銘すら受けた。単純に面白い本だった。