ナイアガラ (映画)

アマゾンプライムビデオで鑑賞。

1953年公開。主演はジョセフ・コットンとマリリン・モンロー。ジョセフ・コットンの狂っているようで実際は狂っていない陰鬱ぶりが非常に良かった。この作品を見る前にヒッチコックの「めまい」を鑑賞したのだが、どちらも作品も鐘楼での殺人描写があった。映画に詳しくないが、1950年代の映画は鐘のある場所で何かが起こるという印象がある。他人の目に付きにくい場所として選ばれやすいのだろうか。

ナイアガラの滝はリアルで目にしたことがないが、70年近く前の映像でも迫力が凄い。小心者の私としては遠目で眺めるだけでいいかな…と。どうでもいいが、モンローよりポリー・カトラーの方が私の好みであった。 

ナイアガラ(字幕版)

ナイアガラ(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 

日本人は「やめる練習」がたりてない 野本響子  集英社新書 

 マレーシアと日本を比較しながら多様性・寛容性について学べる。一方的にどちらかを賛美しているわけではないので、信頼できる。一長一短・表裏一体の面もあるのだろうが、現在の日本は少し生きづらいかなと感じた。もちろんそれは自分がという意味で他の人が当てはまるかは知らない。

日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書)
 

 

鳥人大系 手塚治虫

SFマガジン」にて1971年から1975年にかけて発表された作品。

端的に書くと、人類に代わって鳥類が世界を支配するという話。19章から成り、最初の数章を読んだ段階では独立した短編集なのかなと思ったが、しっかり全章に渡って話が繋がっていた。

鳥が知性を持ち世界を統治してくのだが、結局は人類と同じ道を辿っていく。服を着用し、カースト制度が出来るようになり、かつての支配者である人類は家畜扱いとなり、農奴になったり労働を課せられる。

一番のお気に入りの話は17章のブルー・ヒューマン。メーテルリンクの青い鳥のブラック版みたいな話。

結局の所、知性を持った集団が出来るとそこには権力争いが起こる。人間であろうと他の生物であろうとそれは変わらないのだろう。

鳥人大系 1

鳥人大系 1