遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる 杉坂圭介
飛田新地で親方となった著者の話。親方=オーナーなわけだが、飛田ではこの言い方で通るようだ。
とにかく嬢の管理が全てで、苦労話が身に染みた。結局の所稼げる嬢というのは、人間的にもちゃんとしているのが条件のようだ。どんなに綺麗でも可愛くても、最低限のサービス精神がないと客がつかない。性産業もそこらのサービス業とそういう意味では大差がない。
金が入り用で飛田に来たという女性が8割超えとのことだ。給料は基本日払いだが、遊んですぐに使い切ってしまう場合が多い。ホストに入れあげる嬢も多々いるらしい。
しかし15分で1万5千円はやっぱ高いよなと思いつつ、お互い一切気を使う必要がなくていいかもとも思うのであった。
遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる (徳間文庫カレッジ)
- 作者: 杉坂圭介
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: Kindle版
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性犯罪被害とたたかうということ 小林美佳
著者には性被害者から度々相談のメールが来るとのことだった。その中には女性のみならず、男性の被害者も含まれている。そうだよな、男性に対する強姦を始めとした性被害もあるんだよなと認識。想像力の足りない自分を恥じる。
被害者の方の心情を察すると、当然心が痛くなるわけだが、やはり経験された人にしかその痛みは分からないのだろうと、女性プロデューサーとの下りを読んでいて感じられた。自分は一生加害者にならない自信はあるけれど、知らず知らずに誰かを傷つけていそうでそれが怖い。