マンガで読む国防入門 石破茂
私は政治に何の興味も持っていない人間なので、国防とか全然わからない。
ネット上では右翼だの左翼だのとよく見かけるが、両者とも憲法第九条を空で言える人って何割くらいなんだろうか。名前自体は出ていないが、出版当時の首相である小泉さんとしか思えない首相が出てきたり、石破さんがやたらイケメンに描かれている。
「もしAになったらどうなる?」と仮定の話が出るのだが、「あれ?こんなこと昔あったっけ?」というレベルの私にはそれなりに分かりやすい本だった。かと言って政治や国際社会の勉強をするかと言われたら、別にしない。
今日、コンビニコーヒーを100円で購入したものの、手を滑らせ落下。店員さんに謝罪するために100円を支払ってしまったのか、何してるんだ一体。という庶民の暮らしで精一杯なのである。
マジックミラーの中の女子高生 〜JKビジネス開業から逮捕まで〜 Kindle版
女子高生をガラス越しに観察するだけで成立してしまう商売がある。
性的サービスは行わず、あくまで女子高生を「観察」するだけ。しかし、警察の内偵が入り著者は逮捕されてしまう。
逮捕の基準が警察のさじ加減一つで、憤りがつらつらと綴られている。出る杭は打たれるの構造はどの世界でも変わらないようだ。
JK観察ビジネスとAKBとの違いを警察と押し問答している章は面白かった。水掛け論の押収。社会勉強として1回くらいはこういう店に行きたい気もするが、行ったら行ったで虚しくなるんだろうなあ。
サクッと15分くらいで読めるはずなので、Kindleで無料で読めるなら割とお勧め。
金子みすゞ名詩集
東日本大震災が起きた当時、TVでは『こだまでしょうか』をUAが朗読するACのCMが繰り返し放送されていた。あの詞を金子みすずが作ったことは知っていたが、「みんなちがって、みんないい」という一節も氏が残したものだとは知らなかった。『私と小鳥と鈴と』の中の一節で、この本の最初に掲載されている詞だが、いきなり心打たれた。
私は詩集というものを読むことがないので、金子みすずの放つ作品との接し方もよく分からないのだが、多くの人が共鳴し、励まされたのだろうということくらいは理解できる。美しいのだ、表現が。
詩集といえば、今から10年以上前だろうか、新宿駅の西口あたりだったか、詩集を立ち売りしている女性がいた。あの人は元気にされているのだろうか。一生交わることのないであろう線と線だけれども、何故だか息災を願わずにはいられないのである。